Gallium (CN)
China Gallium Production (primary smelters)
市場シェア
世界のガリウム生産の約80%
主要製品
精製ガリウム金属(純度99.99%以上)
ボトルネック状況
🔴 2023年8月より輸出規制を実施
詳細情報▼ 展開
ガリウムはボーキサイト鉱石からのアルミニウム精製過程で微量の副産物として回収される軟質の銀白色金属である。世界の一次生産量は年間約300〜400トンと、最も希少な工業用金属の一つに数えられる。中国のアルミニウム精錬における優位性がガリウム優位性に直結しており、中国のスメルターが世界のガリウム生産量の約80%を占めている。 半導体サプライチェーンでは、ガリウムは主に2種類の化合物形態で使用される。窒化ガリウム(GaN)はワイドバンドギャップ半導体であり、高周波RFパワーアンプ(5G基地局・レーダーに不可欠)、電力変換スイッチ、さらにはマイクロLEDディスプレイに利用される。ヒ化ガリウム(GaAs)はスマートフォンや衛星通信に使用される高周波アナログチップの基盤材料となっている。これらの化合物半導体は、精製ガリウム金属を購入してGaN・GaAsの基板およびエピタキシャルウェーハを製造する日本の素材専門企業(住友化学・三菱化学など)が製造している。 2023年8月1日、中国商務省と海関総署はガリウム金属・窒化ガリウム・ヒ化ガリウム・リン化ガリウム・アンチモン化ガリウムを含む8品目のガリウム関連物資に対して許可証制度を導入した。輸出業者は最終用途が民生用かつ不拡散に準拠していることを証明する必要がある。審査期間は不透明であり、川下メーカーにとって供給の不確実性を生んでいる。 この規制は米国と同盟国による中国向け半導体製造装置規制への報復として広く受け止められている。ガリウムの重要性と、GaN RF用途における代替品の極めて限られた代替可能性が組み合わさることで、技術競争における高い影響力を持つポイントとなっている。ナイスター(ベルギー)やアルミネリー・アルエット(カナダ)などの中国以外の生産者は増産を進めているが、数年以内に中国の規模に並ぶことは難しいとされている。
クリティカルパス — 原料シリコンから配備まで
原材料
Gallium (CN) ▲
精製ガリウム金属(純度99.99%以上)
材料
Sumitomo Chemical
EUVフォトレジスト、化合物半導体
製造装置
ASML ▲
EUV・DUVリソグラフィ装置